稲庭うどんの歴史(2)

前々回の記事に掲載した「付録.稲庭うどんに関する情報」と、前回の記事について。

今回は佐藤清司「稲庭古今事蹟誌」を、秋田県雄勝郡稲川町教育委員会 「稲川町史 資料編 7」で確認できましたので、考察してみたいと思います。

稲庭うどんを伝える文献の記載内容について

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稲庭うどんの歴史(1)

前回の記事に掲載した「付録.稲庭うどんに関する情報」について。

稲庭うどんについて知りたいと思いWebを検索したところ、ページごとに少しづつ違った内容が記載されていました。一体どこにある情報を元に記載されているのだろう?そこには何か文化財のようなものが残され、博物館などで見学できるのだろうか?と思うに至り、まずは書籍を調べてみました。

 

菅江真澄 (1814 文化11) .「増補 雪の出羽路 雄勝郡」と稲川町教育委員会  (1984 昭和59). 「稲川町史」の原文を確認できましたので、その上で考察してみたいと思います。

稲庭うどんの発祥について

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稲庭うどん - 宗八(閉店)

生そうめんをきっかけに素麺の手延べの製造工程を知り、手延べうどんは美味しいのだろうかと調べてたどり着いたのが稲庭うどん。

 

まずはいただいてみよう、と訪ねたのが大阪 日本橋・稲庭うどん 宗八さん(閉店されました)。

 

外観は長屋の一軒で、白壁に木板の板張りがされた壁に、木の引き戸に暖簾が掛けられ、和食店らしい雰囲気があります。

内観は白壁と板張りの壁面で、丸みのある木製のテーブルと椅子が配されるなど全体的に木製品の色が多く目に留まり、温かい雰囲気を感じさせます。

壁にはサインがされた色紙が目立ち、その中にメニューが紛れています。

 

うどんのメニューは「釜あげ」と「ざるうどん」の2種。

その横に大・小のお値段が記載されているのみで、極めてシンプルです。

つまり大阪では「温かいのん」「冷たいのん」のいずれかを「大」「小」で注文する、ということになります。

 

「冷たいのん・大」でいただいてみたのがこちら。

つけつゆはお出汁を感じる味わいで。

薬味にはゴマと、潤いがあるネギ、ショウガのすりおろしと揚げ玉。

オールスターの勢ぞろいが嬉しいですね。

 

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